アトラスコプコの高圧ディーゼル式コンプレッサがダムのひび割れ修復に貢献

ベルギー、アントワープ – 2015年3月2日:アトラスコプコレンタルUSAが供給したDrillAir ™ XRVS 1300 CD7高圧ディーゼルコンプレッサ6基が高張力テンドン設置を支援し、ダム修復に貢献

2015/03/02

コロンビア川のワナパムダム(ワシントン州中部)洪水吐を支持する13本のモノリス橋脚のうち、1本に長さ65フィート、幅2インチのひび割れが発生しました。ひび割れの修復には、61本のテンドンアンカーを設置できるよう、ダムから岩盤に16インチのボーリング孔を開けなければなりません。ダムは、水面下の壁面に沿ってポストテンションアンカーを設置して、さらに補強します。このプロジェクトでは、大容量の高圧空気が必要です。アンカー事業契約は、Nicholson Constructionが落札しましたが、きわめて狭い作業スペース内に350 psiで最大3,600 cfmの高圧空気が必要になります。そこで同社は、アトラスコプコのDrillAir ™ XRVS 1300 CD7高圧ディーゼル式コンプレッサ6基を選択しました。

ひび割れ修復を空気で支援

プロジェクト完了時に、合計35本のテンドンがモノリス橋脚の縦方向に設置され、77本のバーアンカーが縦方向と斜め方向に設置されました。Nicholson ConstructionプロジェクトマネジャーBJ Hepworth氏は次のようにコメントしています。「この工程では基本的に、ダムの上部から下部にステッチを入れます。」設置工程では、数多くの孔を正確に穿孔しなければなりません。「このサイズで穿孔するには、大量の空気を要しますが、選択肢はごく限られていました」と、Hepworth氏は振り返ります。「作業スペースが狭いため、多くのコンプレッサを設置できません。アトラスコプコからXRVS 1300をレンタルできたため、作業スペースに数台設置するだけで済み、事業の進行が容易でした。」

この2社は過去にも共同事業を実施したことがありました。「以前は原子力発電所での事業でしたが、今回と同様にスペースが狭く、アトラスコプコのコンプレッサを採用し、うまく作業を進めることができました。アトラスコプコの能力がわかっており、信頼していたため、今回も迷うことなくアトラスコプコのコンプレッサを採用しました。」Nicholsonチームは、アトラスコプコのサポートについても熟知していました。

この規模の高圧コンプレッサを要する作業では、いつトラブルが発生してもおかしくありません。さらに、プロジェクト期間中には24時間無休で数ヵ月間作業が続きます。アトラスコプコが全面的に整備を担当してくれますし、初期段階に生じるあらゆる問題のトラブルシューティングを現地で支援してくれます。不安材料は多々ありますが、この事業ではエアコンプレッサのメンテナンス懸念がまったくなく、本当に助かりました。

BJ Hepworth , Nicholson Constructionプロジェクトマネジャー

2014年に開始されたプロジェクトは、2015年後半に完了予定であり、2期に分かれています。 第1期事業は2014年12月に完了し、テンドンとアンカーバーが一部設置されて、ダムの水位は562フィートまで回復しました。この水位が確保されたため、魚道2基も通常運用に戻りました。第2期事業では、ダム水位571.5フィート、最大発電容量(1,092 MW)まで回復します。

詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。

  • Olivia Gambin、アトラスコプコスペシャリティレンタル部門コミュニケーションマネジャー 電話:+32 3 750 82 87 メールアドレス:olivia.gambin@be.atlascopco.com

アトラスコプコは、サステイナブルな生産性ソリューションを実現する世界有数の企業です。当社グループでは革新的なコンプレッサ、真空ソリューションと空気処理システム、土木鉱山機械、電動工具と設備用システムをお客様にお届けしています。アトラスコプコでは製品やサービスを開発する際に、生産性、エネルギー効率、安全性、人間工学を重視しています。当社は1873年に設立され、本拠地はスウェーデンのストックホルムにあり、世界180か国以上に展開しています。2015年のアトラスコプコの総売上は1,020億スウェーデンクローネ(110億ユーロ)に達し、従業員は43,000名を超えています。

スペシャルティレンタルは、アトラスコプコの建設機械事業エリアの一部門です。世界各地の各業界の顧客に、エアコンプレッサ、窒素、蒸気、および電源用発電機のレンタルソリューションを提供しています。特殊製品レンタルサービスは、複数のブランド名で提供されます。部門本部は、米国ヒューストンにあります。