Bayer社、新しいボイラの納品までの期間、厳しい医薬品基準に完全準拠する蒸気ソリューションをレンタルして生産継続
製薬会社のBayer社は、サンパウロ（ブラジル）工場の技術水準とエネルギー効率の向上を進めていました。そこで、新たに購入したボイラが納品されるまでの期間、当社の蒸気ボイラをレンタルすることにしました。従来の蒸気ボイラの現地サポートと予備部品が容易に入手できなくなったため、新品の蒸気ボイラ2台を購入する時期と判断しました。
安全第一
サンパウロのBayer社工場（カンシオネイロ工場）では、ボイラからの蒸気を生産工程の稼働、および医薬品最終製品を保存する保管エリアの湿度レベル調節の2つの用途に利用しています。 Bayer社では、従業員ばかりではなく、近隣の住民の安全に最も配慮して、生産工程を稼働しています。そこで、蒸気ボイラのHAZOP（Hazard and Operability analysis）を実施しました。この試験は、安全問題を検出し、リスクを緩和するよう設計されています。アトラスコプコレンタルの蒸気ボイラは、最も厳しい安全基準にも適合します。 配慮すべきもう1つの安全要因は、蒸気ボイラの騒音レベルです。当社の蒸気ボイラは、騒音についても十分に考慮されて製造されています。
温度と湿度低下の心配
業務全体の設計は複雑でした。まず、湿度レベルの不測の低下に備えておく必要がありました。湿度低下が発生した場合、1バッチ分の最終製品がすべて廃棄処分となり、大きな損失が発生することになります。 また、温度低下の可能性にも備えなければなりません。Bayer社では、アトラスコプコレンタルの蒸気ボイラに切り替える前夜に、既存のボイラで水を90°まで加熱しました。これと同時に、古いボイラを切り離す前に、当社の蒸気ボイラを18時間運転する必要もありました。ボイラタンクの水温を60°に維持するには、この2つの作業を実施して、温度低下の可能性に備えておく必要がありました。
24時間年中無休のサポート
蒸気ボイラとともに、水ポンプ2台とノイズダンパ1台の制御用にカスタマイズしたパネルを供給しました。 さらに、当社は自社の作業者を対象にボイラ操作基準トレーニングを実施し、ボイラを安全に操作する方法を教育しています。そのため、メンテナンス作業中、トレーニングを受けた当社作業者が、Bayer社を24時間年中無休で完全にサポートできました。
アトラスコプコレンタルが、お客様が最も重視する「安全」を実現
ラファエル・ヴィエイラ、製品マネジャー、アトラスコプコレンタルブラジル：「当社のプラグアンドプレイ式蒸気ボイラは、製薬セクターに課される最も厳しい安全基準に適合しています。Bayer社は、成功裡に完了したプロジェクトを世界各地の設備の社内事例として採用することにしました」
アトラスコプコレンタルは、当社のニーズと要件を理解した上で十分な調整のもと協力して取り組み、プロジェクト期間を通じて高品質のサービスを提供しました。
詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。
- アトラスコプコスペシャリティレンタル、部門コミュニケーションマネジャー、オリビア・ギャンビン olivia.gambin@atlascopco.com
すばらしいアイデアが革新を加速します。1873年以来、アトラスコプコでは産業分野のアイデアを活かして、ビジネスクリティカルなメリットを生み出してきました。お客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に把握することにより、価値を提供し、将来を見据えた革新を実現します。アトラスコプコの本拠地はスウェーデンのストックホルムにあり、世界180か国以上に展開しています。従業員数は約37,000名です。2018年の収益は950億スウェーデンクローネ（90億ユーロ）です。詳細については、www.atlascopcogroup.comをご覧ください。 素晴らしいアイデアが持続可能な発展を推進します。アトラスコプコスペシャリティレンタルはお客様と協力して、最先端のエア、電力、フロー、蒸気、窒素のレンタルソリューションを提供しています。当社の熟練した担当者たちは、用途や機器に関する豊富な知識を持ち、お客様のニーズを把握し、緊急停止時にも計画停止時にも、幅広い業界においてトータルソリューションを提供いたします。スペシャリティレンタルはパワーテクニーク事業エリアの1部門で、本社はベルギーのブームにあります。我々は世界各地で複数のブランドを有し、スペシャルなレンタルソリューションを提供しています。