Tesla社にツールを供給

持続可能な輸送手段への移行を世界的に加速させることがTesla社の使命であるならば、アトラスコプコの使命は電気自動車の効率的な組み立てラインを実現することにあります。Tesla社の自動車の重要なねじ部品はすべてアトラスコプコのツールで取り付けられています。

2018/04/20

Tesla社は米国の他の自動車メーカーとは異なり、電気自動車を専門に製造するメーカーです。そして、これらの電気自動車の製造は、フォード、クライスラー、GMのビッグ3が拠点を置く自動車の街デトロイトが中心ではありません。環境に優しい新しい自動車は、シリコンバレーで生まれて成長しています。

車のシャーシを見るとさらに違いが分かります。数百の稼働部品で構成される従来のガソリン燃料エンジンと異なり、Tesla車の電動モータはロータが1つだけです。これにより瞬時の加速を可能にしています。

驚くほどの速さ

“Model Sは、「Ludicrous」モードの0-60マイル/時加速が2.8秒と、市場最速のセダンです。”

Elvis Jagat, アトラスコプコ事業開発マネジャー
アトラスコプコのTensor STBツールのその他の用途。

アトラスコプコのTensor STBツールのその他の用途。

ジャガットは2012年にフラッグシップのModel Sの立ち上げ以来、Tesla社で仕事をしています。このモデルは、85キロワット時のバッテリパックを搭載し、公式航続距離は426 kmです。

カリフォルニアは自動車製造になじみの薄い地域です。テクノロジーを主体とするシリコンバレーは、車の組み立てに関する知識が限られ、彼によるとTeslaはその理解のために戦略パートナーのアトラスコプコをすっかり頼りにしていると言います。Model Sの立ち上げでは、アトラスコプコは車の締付けツールの主要サプライヤとなりました。

「入社したとき、Tesla社は製造プロセスの立ち上げフェーズにあり、サポートが成功の鍵でした」とジャガットは言います。

効率的で円滑な組み立てラインを作るために密接に連携する中で、アトラスコプコの組み立てツールが競合製品よりも信頼性に優れることが分かりました。2014年以降、アトラスコプコは組み立てに使用する重要なジョイントツールを100%、主要部品以外のファスナーの90%以上供給しています。工場の約85%はアトラスコプコのSTBバッテリシリーズを使用しています。現在では、8名のアトラスコプコサービスエンジニアが常駐し、生産プロセスのすべてのステップでツールを円滑に使用できるようにしています。

堅牢なツール

“燃焼エンジンを搭載しないので、当社ツールはすべての駆動装置と車両のすべての電子装置の組み立てに使われ、17インチタッチスクリーンからModel Sを駆動するホイール、回路基板のすべてのコネクタは言うまでもなく、ラボでのすべてのジョイントのテストにまで使用されます。”

Elvis Jagat, アトラスコプコ事業開発マネジャー

電気自動車産業では、クラスAジョイントの品質管理のため、高度な電気ツールが使用されます。Aジョイントに不具合があると、ドライバはもちろん、周囲の人や車にも影響することから、最高水準の品質が求められます。

「車に使用される主要ジョイントは200以上にのぼり、そのすべてに100%のトレーサビリティを保証しています」とジャガットは言います。「トルク、角度、結果のほか、ツーリングシステムの日付とタイムスタンプまで、Power Focus/Power­Macsシステムブランドのツールで作られたすべてのジョイントの情報がtoolsNETシステムに保管されます」

最新のModel Xを含め、Tesla社は2015年に約50,000台を販売しました。

“「Tesla社はともに成長するパートナーです」とジャガットは述べます。「Tesla社が年間15,000台から50,000台を製造するようになるまで一緒に歩んできました。アトラスコプコはグローバルサプライヤであり、Tesla社がどこで生産を開始しても、地域や国を問わず同じソリューションを提供できます。このパートナーシップで、今後50,000台から年間100,000台を製造するようになるまで、すべてのプロセスでともに成長していきます」”

Elvis Jagat, アトラスコプコ事業開発マネジャー

Tesla社は現行のModel SとModel Xの生産を増やすとともに、さらに一般向けアピールする新型車を導入する計画です。

Tesla社について

Tesla Motors社は2003年、米国シリコンバレーのエンジニアグループにより、電気自動車がガソリン車よりも優れていることを証明することを目指して創設されました。Tesla Roadsterは初の完全電気駆動スポーツカーで、2008年から2012年までに2,400台が生産されました。2012年の世界初となるEVセダンのModel Sは、フラットなバッテリパックをシャーシに組み込み、乗員キャビンの下に配置することで低重心を実現しました。優れたロードホールディングとハンドリングとともに、一回の充電で426 kmの航続を可能にしています。Model Xに続くModel Sは、クロスオーバーSUVです。