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セコロックQL300の中国発売

2016年6月28日

建設プロジェクトでは、大型のDTHハンマーとビットが杭打ち作業と基礎掘削で最も一般的に利用されています。中国では、この市場セグメントがアトラスコプコの弱点の1つであるため、今年の重要な改善領域となっています。

昨年のクリスマスに、中国CCは孔径1 mのドリルビット装備のQL 300 1機を受注しました。この製品は、2月下旬に張家口工場で予定どおり製造を完成しました。3月の納品後、アトラスコプコ製品スペシャリスト、ワン・ヤン・ポーの主導のもと始動し、その後2週間、彼が現地で掘削を支援および監督しました。

エネルギーの有効利用

掘削現場は中国中央部の湖南省にあります。この大規模プロジェクトでは、湖南環境保護グループが廃棄物焼却発電所を建設します。焼却とは基本的に廃棄物を燃焼処理することですが、この施設では焼却熱を利用して発電します。発電所の試運転は2017年に予定されています。
DTH
発注したお客様は、掘削請負業者のChongqing TED pile foundation社です。従来この会社では、韓国製の別ブランドの掘削消耗品を利用していました。しかし、必要な杭穴の掘削をすべて、予定どおり完了するのが困難との判断に至りました。このお客様はエピロックのパワフルなQL 300ハンマーの評判を聞き、掘削の生産性改善のため試用することにしました。プロジェクトのこの段階では、基礎部に径1 m、深さ9~25 mの杭穴120個を掘削する必要がありました。現場の地盤は石英/シリカ含有量が高い(< 50%)花崗岩で、硬度は60~130 MPaです。さらに岩盤に縦割れがありました。
DTH

高性能

仕様の孔径1 m(1000 mm)は、Kukje(韓国メーカー)ハンマーの推奨孔径の範囲外です。K640ハンマーは比較的軽量のピストンであるため、大きすぎるビットでは掘削速度が低下します。K640ハンマーは本体長が短く、外径が小さいため、排出量とその効率が制限されます。最適に排出できないとさく孔速度が低下し、ドリルビットとハンマーのアブレシブ摩耗が激しくなります。

K640ハンマーと同等の高い空気圧を維持するには、QL 300ではやや多めの空気量が必要です。ただし、ドリルリグに用意された現在のエアパッケージを使えば、QL 300のさく孔速度は20%以上向上し、K640ハンマーよりも低い空気圧で作業できます。
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高性能のビット

韓国製のビットに比べると、アトラスコプコのドリルビットには複数の利点があります。ビットのシャンク(ハンマー内部に取り付けられた部品)には、独自の設計が採用されています。まず、ビット自体の重量が重く堅牢です。孔径1 mのビットヘッドが推奨孔径の真ん中に当たるため、故障リスクを最低限に抑えて、長寿命と高い信頼性を実現します。さらに、アトラスコプコのドリルビットにはフート弁がないため、故障リスクが最小限に抑えられます。セコロックビットは独自設計の排出溝を備え、切削屑を効率よく排出します。これにより、さく孔速度とドリルビットの摩耗特性が改善されます。さらにL型設計のドライブピンにより、スプラインの摩耗と発熱が低減されます。
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追加の受注

生産性の高いQL 300により、基礎部の杭穴120個を予定どおりに掘削できました。「お客様はQL 300の生産性に感心するとともに、きれいな穴の仕上がりにも満足しており、コンクリート注入が楽にできたそうです」と中国のDTHスペシャリスト、ワン・ヤン・ポーは報告しています。「お客様は次のプロジェクトにエアコンプレッサを1基追加して、さらにさく孔速度を改善する計画です。これでQL 300の掘削メリットが最大限に高まります」。
地域ビジネスマネジャー、クレス・ヒルブロム

"受注から、現地での始動、問題解決に至るまで、このプロジェクトの全プロセスに渡り、エピロックを大いに支援してくれたヤン・ポーに、お礼を言いたいと思います。この成功事例と中国での潜在的なビジネス獲得に関して新たに得た知識をもとに、エピロックは、特に建設業界を重点的に大型DTH製品を販促するため、テクニカルセールスエンジニアを派遣することにしました"

Mario Andrade ,ジオテクニカルドリリング製品ラインマネジャー
セコロックQL300Sハンマーと競合ハンマー製品の比較
エピロックは、2018年1月1日まで「アトラスコプコ」の商標で操業していました。

2016 顧客事例