ベルギーでLNG装置をオイルフリーエアで圧力テスト

2020/04/30

ベルギー、ゼーブルッへ港にあるFluxys社LNGターミナルの新しいLNG貯蔵タンクとボイルオフガスコンプレッサは、運転を開始する前に集中テストを行なって、設備の安全性、信頼性、気密を確認する必要がありました。

Fluxys社が1987年より保有している液化天然ガス(LNG)の貯蔵と再気化用のインフラ設備は、ヨーロッパ北西部の主要なLNG供給アクセスポイントの1つです。Fluxys社のLNGターミナルでは、LNGを船から降ろして貯蔵し、再気化します。4基の大型バッファタンクは総容量38万m³で、LNG再ガス化設備から年間90億m³のガスを送出しています。LNGは再気化してFluxys社の高圧パイプライン網に送られるか、あるいはLNGの運搬船やトレーラに積み込まれます。同工場の運転能力を増やすため、容量18万m³の5番目の貯蔵タンクと4基の大型ボイルオフガスコンプレッサ(付属の配管と施設すべて装備)が追加されました。この拡張により、年間最大107隻のLNG運搬船に積み換えできるようになります。 

圧力オン

石油およびガス業界では、圧力システムを新規に導入した際、更新した際、修理後に、圧力テストが義務付けられています。これはいわば、装置全体を稼働させる前の最終確認です。このテスト手順は、主に2つのテストで構成されます。最初は漏れテストで、中圧で行ないます。 

次の強度テストでは高圧が必要で、システムの最大運転能力の110%の空圧をかけます。所定の期間、システムを圧力下に置いて、完全性と安全性をモニターします。 

あらゆる圧力レベルで厳しい基準に適合し、オイル汚染のリスクがないアトラスコプコの100%オイルフリーコンプレッサは、仕事にぴったりのツールです。このプロジェクトのすべての配管を中圧と高圧の両方でテストするため、アトラスコプコレンタルが提供したのが以下のソリューションです。

ステージ1:

  • 100%オイルフリーPTS 1600、圧力範囲0.5~10.3 bar(10~150 psi) –  流量範囲37.4~45.7 m³/min(1300~1600 cfm)
  •  CDドライヤとアクセサリ

ステージ2:

  •  100%オイルフリーPNS 1250、圧力範囲3~24 bar(90~350 psi)および最大流量35.5m³/min(90~350 psi)
  • CDドライヤと対応アクセサリ

圧力テスト後、設備がテストに見事合格すると、アトラスコプコレンタルのコンプレッサを使ってパイプのクリーニングと乾燥が行われました。その後すぐに、新しい工場は稼働しました。

詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。

  • アトラスコプコレンタルヨーロッパ、マーケティングマネジャー代理、クリス・ヘールマンス
    kris.herremans@atlascopco.com

1873年以来、アトラスコプコでは産業分野のアイデアを活かして、ビジネスクリティカルなメリットを生み出してきました。お客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に把握することにより、価値を提供し、将来を見据えた革新を実現します。すばらしいアイデアが持続可能な発展を推進します。アトラスコプコスペシャリティレンタルはお客様と協力して、最先端のエア、フロー、蒸気、窒素のレンタルソリューションを提供しています。当社の熟練した担当者たちは、用途や機器に関する豊富な知識を持ち、お客様のニーズを把握し、緊急停止時にも計画停止時にも、幅広い業界においてトータルソリューションを提供いたします。スペシャリティレンタルはパワーテクニーク事業エリアの1部門で、本社はベルギーのブームにあります。我々は世界各地で複数のブランドを有し、スペシャルなレンタルソリューションを提供しています。