高精密ツールを使って「欠陥ゼロ」を実現することで航空機の安全性を高めます

航空機部品の欠陥がないということは、高精密ツールを使って組み立てた成果です。アトラスコプコのツールは、条件の厳しい世界の航空機製造での導入実績が増えています。中国のHafei Airbus社は2010年より、複合材の穴あけにアトラスコプコの高性能ドリル機器を使用し、過酷な条件で長年使用した後でも高性能を維持していることが報告されています。

2018/10/17

近年、中国では航空宇宙産業の発展とともに、国内の航空機メーカーと航空関連企業は国外の事業を積極的に進め、産業の「新たなエコロジー」を確立するために、海外の有名な航空機メーカーとの連携を模索しています。

高度な複合材製造
Pistol grip drill at Airbus, China

このような国際的な連携の一例として設立されたHarbin Hafei Airbus Composite Manufacturing Center Company Limited(Hafei Airbus)は、2009年にAirbus GroupとAviation Industry Corporation of China(AVIC)が共同で設立した企業です。

高度な複合材製造技術を活かし、Hafei Airbusが注力するのは、世界的なベストセラー機のAirbus A320シリーズとAirbus A350XWBワイドボディエアライナー向けの部品生産です。同社は、Airbusの現在と将来のプロジェクトのR&D、プロトタイプ製造と量産にも携わっています。

安全上の重要部品を製造

航空機の垂直尾翼の重要部品である昇降舵は、機体の上昇と下降を制御するための「操縦翼面」として非常に重要な機能をもちます。Hafei Airbusの昇降舵の組み立てラインでは、アトラスコプコの各種グラインダと電動ドリルが使われています。アトラスコプコとHafei Airbusの協力は2010年にさかのぼり、現在はA350プロジェクトに加え、A320などのプロジェクトに300を超えるアトラスコプコの材質除去ツールが使用されています。これには、エアドリル、グラインダ、フランジカラー組み立てツールのほか、高精度のさく孔のためのポジティブフィードドリル用ADU(Advanced Drilling Units)が含まれます。

「アトラスコプコのツールは優れた設計で、快適に安定して使用できます」と、Hafei Airbus社のA350昇降舵組み立てチーム担当者は言います。「長期の過酷な使用でも優れた性能を維持し、組み立てラインのオペレータも安心して使えます」

「欠陥ゼロ」ポリシー

AVIC傘下のHafei社は、継続して「欠陥ゼロ」を製造理念の中核とし、「すべての細部を完璧にする」ことを目指しています。世界的な航空機産業をリードするAirbus Groupは、プロセス技術と部品製造標準化に極めて厳しい要件を持つ企業です。

Hafei Airbusは設立後、あらゆる面でAirbus社の技術要件を満たすためにAirbus Groupからさまざまな技術プロセスを導入しました。ツールサプライヤの選定において、Hafei Airbusにとって最も重要なメリットとなるのは、安定した品質、プロフェッショナルな技術サポートとアフターセールスサービス能力です。

穴あけ加工のエラーを排除

これらの要件に対し、アトラスコプコの航空機メーカー向けの高度なプロフェッショナル製品とサービス、航空機組み立てにおける豊富な経験が最適に合致しました。欠陥ゼロの航空機部品は、高精度ツールによる組み立ての成果です。安全で安定した航空機を支える要素の1つに効率のよいエラーなしの穴あけと精密な研削加工があります。

“アトラスコプコのツールでプロセスの効率と精度が向上しました。製品品質がさらに安定し、ツールを原因とする欠陥を回避して、休止時間を短縮できます。”

Hafei Airbus A350 project member

航空宇宙向けの高度なツール
Employees at Airbus, China

アトラスコプコのIndustrial Technique Chinaチームは、航空機産業の顧客開発を続けています。中国カスタマーセンター、General Industry部門のビジネスラインマネジャー、ジェフリー・ウーは次のように述べています。「地域のお客様のニーズに応えるため、アトラスコプコは国際的な協力と航空宇宙向けの高度な製造ソリューションのメリットを活かしています。これにより、中国の航空産業の持続的な発展を推進し、当社がお客様にとって「First in mind-First in choice®」(最初に思い浮かんで最初に選ぶ企業)になるようにしたいと考えています」

記事:アシュレイ・ソン