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校正FAQ:校正、規格、認定、そしてベストプラクティスについて、必要な情報はすべてここに

Michael Skibinski 10 分(読了目安時間) 7月 30, 2026

校正は、産業用ツールが正確かつ信頼性の高い結果を出し続けるために不可欠です。生産、品質管理、またはメンテナンスの責任者の方々にとって、校正への理解を深めることは、不良品の削減、法令・規格への準拠、測定結果に対する信頼性の向上につながります。

このFAQ集では、校正の基本原理や測定の概念から、認定、試験所の要件、そして業界規格に至るまで、校正に関する質問にお答えします。 

校正の必需品

校正の基本概念と、なぜ校正が重要なのかを学びましょう。

1. 校正とは何ですか?

校正とは、計測器や制御ユニットの表示値と、より上位の参照器が示す値との差を特定し、記録するプロセスです。言い換えると、測定された値と既知の参照値の2つの値を比較することを指します

校正中に、測定器の入力と出力の関係が決定され、定義された条件の下で文書化されます。入力は、トルクや回転角などの測定対象の物理量です。出力は通常、測定器からの電気信号ですが、表示値の場合もあります。

校正プロセスでは偏差を記録し、該当する場合には、機器の適切な調整を行うための根拠を提供します。

2. なぜ校正が重要なのでしょうか?

定期的な校正を行うことで、お使いのツールや計測機器は、時間が経過しても常に正確で信頼性の高い結果を提供し続けることができます。

摩耗や誤った取り扱い、繰り返しの使用といった要因は、すべて機器の性能に影響を及ぼす可能性があります。校正は、設定値と実際の出力との間の偏差を特定・記録し、その機器が許容範囲内で動作しているかを確認します。こうした偏差を検知することで、校正は一貫した性能の維持、生産品質の確保、そして測定結果に対する信頼性の向上に貢献します。

3. 校正の流れ

校正は、機器がその指定された要件内で動作しているかを確認するために、体系化されたプロセスに従っております。

通常のプロセスは、機器が校正に適した状態にあるかを確認するための外観検査および動作確認から始まります。もし損傷や不具合が見つかった場合は、校正を進める前に修理が必要になることがあります。

その後、適用される規格に基づき、トレーサブルな参照器を用いて校正が行われます。調整が必要であり、かつ合意が得られた場合は、機器の調整を行い、その性能を再度検証します。最後に、校正結果がレビューされ、校正証明書に記録されます。また、校正が完了したことを示すラベルが機器に貼付されます。

Calibration procedure

校正手順

4. 校正がどのくらいの頻度で必要ですか?

校正の間隔は、機器の使用状況、求められる測定精度、あなたの組織の品質要件に基づいて決定されるべきです。

すべての機器や用途に共通して適用できる単一の校正周期というものは存在しません。国際試験所認定協力機構(ILAC)のガイダンスによれば、適切な校正間隔は、使用頻度、求められる精度、許容される公差、環境条件、過去の校正結果の安定性などの要因によって異なります。多くの用途では年次校正が適切ですが、安全性が重視される用途や高精度な用途では、6か月、さらには3か月ごとの校正が必要になる場合もあります。校正の間隔は、その機器の過去の性能や運用上の要件に基づき、定期的に見直し、調整されるべきです。

測定の必要性と品質の理解

トレーサビリティと測定不確実性が、いかにして信頼性の高い結果を保証するか。その詳細をご覧ください。

5. 校正におけるトレーサビリティとは何ですか?

トレーサビリティとは、すべての校正結果を認められた測定規格に結びつけることです。

トレーサビリティとは、より高精度な参照器を用いた校正の連鎖を通じて、測定結果が国家または国際規格に結びついていることを保証するものです。各計測器は、より高い精度を持つ参照器を用いて校正されます。そして、信頼性が高く一貫した測定結果を保証するために、校正チェーンにおけるすべての工程が文書化されます。すべての測定値には測定不確実性が伴うため、校正に使用される参照器自体も、校正対象の機器よりも高い精度を持つ、より上位の参照器を用いて校正される必要があります。

Traceability pyramid

6. 測定不確実性とは

測定不確実性は、計測器が特定の工程において適切であるかどうかを判断する指標となります。

測定不確実性は、生産工程に影響を及ぼす要因を考慮したものであり、その結果に対する信頼の度合いを示すものです。定義された動作条件下において、各計測器ごとに個別に決定されます。また、その計測器が要求されるプロセスや許容差に対して適合しているかどうかを評価するために使用されます。さらに、測定不確実性を理解することは、組織が適切な精度レベルを持つ機器を選定する助けとなり、用途に対して過剰な精度を持つ機器の使用による不要なコストを抑えることにもつながります。

7. チェーン校正とは

接続されたコンポーネントをまとめて校正すると、システム全体の精度が向上します。

チェーン校正とは、トランスデューサとその制御ユニットのように、接続されたコンポーネントを個別に校正するのではなく、一つの測定システム全体として校正するプロセスを指します。測定チェーン全体をまとめて校正することで、システム全体の精度を最適化し、より信頼性の高い測定結果を得ることができます。

ツール校正

産業用計測器の校正方法と適用される規格についてご覧ください。

8. ツール校正とはなんですか?

ツール校正とは、産業用締付ツールがその本来の用途において、正確かつ一貫した性能を発揮できるかどうかを確認するプロセスです。

ツール校正は、機械機能試験(MCT)とも呼ばれ、産業用締付ツールの性能を評価し、特定の用途に適しているかどうかを判断するものです。このテストでは、CmやCmkといった統計的工程能力指数を用いて、一貫性のある再現可能な締付結果が得られるかを検証します。実際の締付作業をシミュレートした管理条件下で実施されるため、製造業者は生産ラインに導入する前に、ツールの性能を確実に確認することができます。

9. なぜトルクと角度の両方の校正を組み合わせることが重要なのですか?

今日、多くの産業用締付作業では、正確かつ信頼性が高く、コンプライアンスに準拠した組み立てを実現するために、トルクと角度の両方の測定が不可欠となっています。

トルクと回転角度の両方の校正を組み合わせることで、締付工程全体を通じて両方の測定値の正確性を維持することができます。一方のパラメータが締付作業を制御し、もう一方がその結果を監視することで、双方の値が規定の制限範囲内に収まっていることを保証します。トルクと角度の両方を校正することは、ツールが意図した通りに動作していることを検証するのに役立ち、組立ミスや手戻り、品質問題のリスクを低減します。 また、トルクと角度の併用校正は、品質基準や規制要件を満たすために締付結果の記録が不可欠なセーフティクリティカル接合部において特に重要です。具体例としては、自動車の安全システム(シートベルトやエアバッグの取り付け)、電気接地接続、風力タービンの組立などが挙げられます。これらの分野では、誤った締付結果が重大な安全上の問題を引き起こす可能性があります。

10. 一般的なツール校正規格にはどのようなものがありますか?

認められた規格に従うことで、ツールの性能や能力を評価するための手法に一貫性を持たせることができます。

ツール校正規格とは、産業用締付ツールの性能評価に使用される手法と要件を定義したものです。ISO 5393VDI/VDE 2645-2といった規格は、機械機能試験や比較測定のためのガイダンスを提供しており、製造業者が特定の用途に対するツールの適合性を評価する際の手助けとなります。

品質保証校正

認定校正が必要なタイミングや標準的な校正との違いについて理解しましょう。

11. 認定品質保証校正とは何ですか?

認定校正は、検証済みの手順、トレーサビリティ、国際的に認められた証明書を通じて、信頼性の高い測定結果を提供します。

認定品質保証校正とは、ISO/IEC 17025の認定を受けた試験所のみが実施する校正プロセスであり、検証済みの手順と定義された規格に基づいています。認定校正では、国家または国際規格へのトレーサビリティが確保された参照器を用いて機器の校正を行い、その測定不確実性は校正証明書に算出・記録されます。これにより、校正結果の信頼性と一貫性が保証され、認められた計量学的な専門知識によって裏付けられます。

認定校正は国際的に認められた要件に従っているため、その校正証明書には測定不確実性が記録されており、ILACなどが支援する国際協定を通じて広く受け入れられています。そのため、より高い信頼性、トレーサビリティ、監査への適合性が求められる製造現場において、認定校正は一般的に使用されています。

12. 工場校正と認証校正の違いは何ですか?

工場校正と認定校正では、その要件、記録書類、測定結果の信頼性のレベルが異なります。

工場校正と認定校正は、どちらも機器の性能を確認するものですが、その実施手順、提供される書類、得られる信頼性のレベルが異なります。

認定校正は、ISO/IEC 17025の認定を受けた試験所が、国の標準的な手順に従ってのみ実施できるものです。これには、国家標準へのトレーサビリティ、測定不確実性の算出および記録、そして継続的な能力と品質を保証するための定期的な監査が必要です。

一方、工場校正は通常、簡略化されたプロセスであり、認定試験所または非認定の提供元によって実施されます。提供元によっては、国家規格や国際規格に完全には準拠していない場合があり、文書化されたトレーサビリティや測定不確実性が含まれないこともあります。 

 

工場校正

認定校正

実施者

認定試験所と非認定試験所

ISO/IEC 17025認定試験所のみ

トレーサビリティ

提供元によって異なる場合があります

規定に準拠し、国家規格へのトレーサビリティを確保

測定不確実性

含まれない場合があります

計算され、文書化

規格

国家/国際規格に準拠していない場合があります

検証済みの手順と認められた規格に準拠

校正証明書

形式や内容は提供元によって異なり、国内または国際的な要件を満たさない場合があります

認定要件に従って発行

国際的な認定

通常、国際的に認められていません

ILAC相互承認取決めを通じて認められています

13. 一般的な品質保証校正規格にはどのようなものがありますか?

認定校正は、測定機器の品質保証およびコンプライアンスを維持するために、定義された要件に従って実施されます。

認定品質保証校正は、測定機器の校正、検証、記録方法を規定する、国際的に認められた規格に従って実施されます。ISO 6789EURAMET/cg-14VDI/VDE 2648などの規格を用いることで、校正結果の正確性、トレーサビリティ、異なる用途や業界間での一貫性を確保することができます。

校正試験所

校正試験所の能力とは何か、そしてなぜ認定が重要なのかを学んでください。

14. 一般的な校正試験所規格にはどのようなものがありますか?

認定校正試験所は、信頼性が高くトレーサブルな測定結果を保証するために、認められた規格に従って運営されています。

認定校正試験所は、校正サービスの能力、手順、および品質要件を規定する国際的な承認規格に従って運営されています。ISO/IEC 17025は校正試験所における国際的に認められた規格ですが、IATF 16949のような業界特有の要件では、品質システム内での校正管理方法が別途指定される場合があります。

15. 校正試験所をどのように選べばよいですか?

お客様の用途に応じて、専門知識、認定、必要な文書類を備えた校正試験所をお選びください。

すべての校正試験所が、同じレベルの技術的能力や品質保証を提供しているわけではありません。試験所を選定する際は、その試験所が認定を受けており、公認の校正手順に従っているか、お客様の測定器と同種の機器での実績があるか、そして校正結果の明確な文書化が可能かどうかを検討してください。校正報告書には、関連する測定データに加え、該当する場合はトレーサビリティと測定不確実性が記録されている必要があります。もしお客様の用途において認定校正が求められる場合は、その試験所がISO/IEC 17025の認定を受けており、かつ、その認定範囲に、お客様が必要とする測定種別や測定範囲が含まれているかを確認してください。

より高い信頼性が求められる用途においては、ISO/IEC 17025の認定を受けた校正試験所が第一選択となることが多くあります。認定校正試験所は、能力、トレーサビリティ、品質に関する国際的な要件を継続して満たしていることを証明するため、国家認定機関によって定期的に査定されています。また、検証済みの測定方法やトレーサブルな参照機器を使用し、ILAC相互承認取り決めを通じて認められた校正証明書を発行します。

校正試験所を選ぶ際は、以下の点を確認してください:

  • 認定校正が必要な場合、その試験所はISO/IEC 17025の認定を受けていますか?
  • その認定範囲に、お客様が必要とする測定種別や測定範囲が含まれていますか?
  • 検証済みの校正手順トレーサブルな参照器を使用していますか?
  • 校正報告書には、関連する測定結果と測定不確実性が記載されていますか?
  • その試験所は、お客様の種類の測定機器での実績がありますか?

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マイケル氏は、アトラスコプコのサービス業務で20年以上の経験があります。グローバル製品持続可能性マネジャーとして、研究・開発に重点を置き、サービスポートフォリオの価値提案の重要な要素として持続可能性要素を位置付けています。

Michael Skibinski

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Global Product Manager Sustainability

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