過去数年間、製造現場のオートメーション化に適したプロセスへの需要が急増しています。製造と組立のデジタル化により、お客様の生産を最適化し、ラインの効率を高めることができます。
アトラスコプコでは、これをスマートコネクテッドエレクトロニクスと呼んでいます。一般的な低トルク組立工程では、デリケートで高価値の電子部品を取扱う作業者がよく見られます。多くの場合、作業者は、同じタスクを繰返して実行していますが、非常に小さなネジの締付作業は、作業者の経験によっては、取扱い困難な場合があります。
ここに、自動ねじ締め作業におけるコラボレーションロボット(「コボット」とも呼ばれます)の価値があります。コボットは、実働環境で人と一緒に作業するように構築されたロボットです。コボットの価値は再現性と信頼性にありますが、人間の作業者の価値は、製造業の世界の絶えず変化を続ける環境への適応能力にあります。この記事では、MicroTorque QMCシリーズドライバやMicroTorque MTF6000コントローラなどの自動ねじ締め作業関連製品と、自動ねじ締め作業の利点について説明します。
MTF6000コントローラ:スマートかつコネクテッド
アトラスコプコのMicroTorqueツールは多数ありますが、すべてMTF6000コントローラ経由で制御され、直観的なToolsTalk MTを使用してプログラムされます。革新的なQMC電流制御ドライバや、高度なQMTトランスデューサ内蔵ドライバを接続している場合でも、MTF6000コントローラを使用すれば、組立のオートメーション化を強固かつ容易に組み込むことができます。MTF6000は、複数の通信オプション(デジタルI/O、オープンプロトコルなど)を使用して各種システムと統合できるため、完全なトレーサビリティを確保して、たゆみないエラー防止を継続できます。
さらに、MTF6000は、トルクシートモニタリングおよびシートコントロールストラテジと呼ばれる、スマートで高度な締付ストラテジを備えています。どちらも、ねじ浮きや心ずれなど、生産時に発生する一般的な問題を検出して排除します。トルクシートモニタリングは、最終目標トルクを確保し、締付トルクを継続的にモニタして安定した締付トルクを確保します。シートコントロールストラテジは、シートトルクに基づいて最終目標トルクを調整することで、正確なクランプ力を確保します。こうした手法は、MTF6000でのみ利用可能であり、製品の適切な組立に有用です。
オートメーション化のためのねじ締め
コボットによる自動ねじ締めなら、アトラスコプコにお任せください。MicroTorqueポートフォリオには、オートメーション化に適したねじ締めオプションが2つあります。QMC固定式電流制御スクリュードライバとQMT固定式トランスデューサ内蔵スクリュードライバです。
QMCスクリュードライバは、あらゆる低トルク仕様で最も先進的な締付ソリューションの1つです。これにより、完全なエラー防止と自動リワークが可能になります。QMTスクリュードライバは、トランスデューサ内蔵バージョンで、極めて高い精度と完全なトレーサビリティを兼ね備えています。どちらのねじ締めオプションもインダストリー4.0と完全に一致しており、選択したロボットやトルクアームと簡単に統合できます。両方ともオートメーション化のために構築されたソリューションです。極めて軽量コンパクトであり、生産品質の向上とサイクルタイムの短縮に大いに役立ちます。
MicroTorqueの生産工程に自動ねじ締めを導入する準備ができたら、MicroTorqueの専門家にご連絡ください。直接またはリモートのデモがすぐに予約できます。