大径ボルト向けのワイヤレス革新

上記のお客様には比較的大径のボルトが多いという共通点があります。大径ボルトには締結部位品質、アクセス性、生産性などに関するさまざまな課題があります。上記分野に使用される組立ツールは作業者にとって使いづらいことが多く、十分なトレーサビリティや不具合防止機能も不足していることが少なくありません。

締結作業の工具を選択する際、最新の業界需要に合った機能の組み合わせと使いやすさを考慮する必要があります。その課題に対するアトラスコプコの最新の回答 – SRB HAをご覧ください。

SRBプラットフォームの成功によって生まれ、完全トランスデューサ式ピストル型ツールの定評ある技術を組み合わせたSRB HA(High Access／高度アクセス性）は、ワイヤレスの自由度を広げ、最大4,000 Nmの用途に対応する次世代レベルのインテリジェンスを実現しました。

ケーブルによる典型的な制約を排除しながら、SRB HAのコンパクト設計は、小型ながらも最大限のトルク出力を実現しました。回転するフロントギアと複数タイプの反応受けの選択により、作業スペース内での優れたアクセス性を確保します。SRB HAの画期的なダブルトリガー方式は、作業者の指を挟みやすい箇所から遠ざける設計で、潜在的な危険を排除しました。まったく新しい内蔵型HMIは明解な表示を特徴とし、締付結果、イベント、バッテリの状態等を簡単に表示することができます。

最先端のワイヤレス締付ツールのあらゆる利点を従来のようなコントローラの必要なしに享受できたら夢のようではないでしょうか。ツール自体が発信するWi-Fi（お使いのスマートフォンなど）に接続するだけで、締付プログラムを変更でき、締付結果をダウンロード可能です。これにより過酷な用途に対応するお客様も、追加のハードウェアを購入することなく簡単にインダストリ4.0への移行が可能となり、品質コストが削減され、結果データへの容易なアクセスにより正確な締結作業を保証することができます。