配管とスロットル調整を通じた気体のフロー
非常に興味深い物理学の一分野が熱力学で、特にエアコンプレッサにおける知見を得たい場合に役立ちます。この記事では、熱力学の概要に続き、気体のフローとスロットル調整について説明します。
レイノルズ数
パイプ内のフローの種類
ジュールトムソン効果とは
気体がリストリクタを通じて流れ、リストリクタの前後で圧力が一定の場合、温度は一定のままです。ただし、内部エネルギーが運動エネルギーに遷移することにより、リストリクタ中において圧損が生じます。これが温度が低下する理由となります。実際の気体の場合、気体に含まれるエネルギーは一定のままであっても、この温度変化は永続的となります。これをジュールトムソン効果と呼びます。この温度変化は、スロットル調整における圧力変化にジュールトムソン係数を掛けたものと等しくなります。
流れている媒質の温度が十分に低い場合(空気の場合は+329℃以下)、リストリクタにおけるスロットル調整によって温度低下が生じますが、フロー媒体の温度が高い場合は逆に温度が上昇します。この条件は、例えば冷蔵技術や気体の分離など様々な技術用途に利用されています。