プラグアンドプレイのセメントエアコンプレッサの据付コスト

従来、コンプレッサと関連構成部品は、別々に購入されていました。
それには、電動機、エンジンスタータ、アフタクーラ、インテークフィルタなどが含まれます。

そのため、要求事項と制御インターフェースについて、各サプライヤと協議することが不可欠でした。そうすることで、すべての部品が正しく組立てられ、コンプレッサの正常動作が保証されたのです。

 

現在、製造業者の大半はプラグアンドプレイのコンプレッサセットアップを提供しています。
 

技術者は、ベースフレーム上にこうした最新の機械を組み立てて、あらゆる構成部品を取り付けます。メーカーは、各種構成部品間の内部配管とケーブルを標準で提供して、最大の互換性を保証しています。

ユーザーはさらに、冷媒式か吸着式のドライヤを選択できます。また、熱回収システムが稼働できるように熱交換器を加えることもできます。あらゆる構成部品を追加した後、コンプレッサ全体を音響フードで覆うことで、騒音レベルを低減し、騒音汚染を防止します。

このプラグアンドプレイ配置により、コンプレッサの据付けは、大きく簡易化し、エアコンプレッサの据付けコスト削減にも貢献しています。これにより、あらゆる部品が確実かつ効率的に機能することが保証されます。セメント工場のニーズに合わせたオールインワンの機器が揃っていることがお分かりでしょう。

最新のコンプレッサは、高いエネルギー効率、信頼性、保守の容易さを考慮して設計されています。すべての構成部品は慎重にグループ化され、手が届きやすいように配置されています。こうすることで、サービス介入時間と休止時間が短縮されます。

一例として、オイルインジェクションのロータリスクリュコンプレッサ新型GA 90+-160（VSD+）シリーズがあります。このコンプレッサでは、インテリジェントなインジェクション技術による新開発の高性能スクリュエレメントを備えており、高効率の油冷式モータと保守不要のギアボックスが採用されています。

GA VSD+モデルは、内部永久磁石モータ（iPM）搭載の可変速駆動（VSD）式です。このモータは、効率クラスIE5に適合し、また工業用保護等級IP66に準拠する防塵性を備えており、強い水の噴射にも耐えます。

アトラスコプコのコンプレッサは、信頼性が極めて高く、セメント、鉱業、金属加工、発電所を含む埃の多い苛酷な工業環境でも高性能を発揮します。

エアコンプレッサの据付けコストを評価する際には、運用コスト全体に効率と保守が及ぼす影響を考慮することが不可欠です。

現代のVSDコンプレッサの導入コストは、定速コンプレッサよりも高価かもしれませんが、通常、時間の経過とともにそのコストが埋め合わされます。特に、電力がコンプレッサの所有コストの80%を占めることを考えれば、納得がいくのではないでしょうか。

良い制御システムがあれば休止時間を回避できます。その点、新しいOptimizer 4.0は素晴らしい選択肢です。

集中制御システムは、施設内の全コンプレッサを制御します。複数のコンプレッサを備える大規模なコンプレッサ設備の構成の仕方に基づき、最適な効率的利用の達成に役立ちます。

別々のコンプレッサ間で運転時間を分割できるため、故障リスクが軽減され、保守作業が容易になります。

故障時でも保守時でも、1台のコンプレッサが停止すると、制御システムが別のコンプレッサを起動します。そうすることで、運転圧力の低下と生産休止時間を防止するのです。